我が家の子供2人は自閉症です。
今回は自閉症の基礎的な知識について書きます。
自閉症とは
自閉症は先天的な発達障害です。
つまり生まれながらにして持ってしまうもので、育て方が悪いというものではありません。また広い意味での自閉症児は100人強に1人くらいの確立で生まれるようです。
自閉症の特徴と分類
自閉症の症状としては
・人の目を見ない。ヒトに関心を示さない。
・コミュニケーションに難がある。
・強いこだわりがある。
といったものがあります。
また一口に自閉症といってもタイプは様々です。
ざっと分類すると以下のような感じになるようです。
高機能自閉症(知的遅れ無し) | アスペルガー症候群 | 特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもある。 |
LD(学習障害) | 聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものに著しい障害がある。 | |
ADHD(注意欠陥・多動性障害) | 不注意で、落ち着きがなく、じっとしていられない。 | |
その他(知的遅れ有り) | 広汎性発達障害 | 知的な遅れがある。 |
また最近では、これらのうち一つには限らず、多少症状が変わっていくという事もありうるという事で、
自閉症スペクトラム障害(連続体)といった呼び方もするようです。
ちなみに娘は明らかな知的遅れがありますので、広汎性発達障害にあたるようです。
自閉症の知的遅れについて
ある意味、自閉症の最も恐ろしいところですが、周囲に関心を示しません。
赤ちゃんは、周りの大人の行動・発語を見聞きして、色々と学習しますが、
自閉症児はそういった事が苦手です。
実際、我が家の娘も周囲に関心を示さず、親の方を見る事も笑う事もほとんどありませんでした。
悲しい話ですが、娘とどう関わって良いのか分かりませんでしたし、
娘を可愛いと思えるようになったのは、ここ最近になって、娘が笑うようになってからかもしれません。
自閉症の原因
自閉症の原因は不明です。
つまり医学的には、精密検査をしても自閉症と判定できませんし、薬や手術で直す事もできないという事です。
自閉症対策いろいろ
ひとまず効果のほどは無視して、巷に存在する自閉症対策は以下があります。
項目名 | 概要 |
療育センターの療育 | 保育士、保健師や心理職員などのスタッフが、遊びを通してお子さんの発達を支援します。 |
ABA(Applied Behavior Analysis)早期療育 | 「エービーエー」と読みます。ロバース博士が考案した行動療法がDTT(Discrete Trial Teaching)。弟子のケーゲルが離脱後に考案したものがPRT(Pivotal Response Treatments) |
発達障害児向けの幼児教室 | ABA等で幼児を教育する教室。通常は高価(1時間1万前後)だが、受給者証が使えるところは授業を沢山受けても月5000円程度で済んだりします。 |
PECS(Picture Exchange Communication System | 絵カード交換式コミュニケーションシステム)・・・「ぺクス」と読みます。言葉でのコミュニケーションではなく、絵カードを使って意思疎通を図るもの。アメリカのピラミッド社という会社の商標のよう。重度の自閉症の場合、ABAでも言語が獲得できない事があります。そういった場合には、有効な手段となりそうです。 |
TEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren) | 「ティーチ」と読みます。自閉症の人が生活しやすい環境を目指そう、支援しようというものです。 |
SST(Social Skills Training) | 「エスエスティー」と読みます。自閉症児に場面場面に応じた行動を教える事で社会生活を円滑にできるようにするというものです。 |
漢方薬等の薬 | 症状を抑える事ができるらしいですが、相性もあるようで、確実性はないのかもしれません。 |
食事療法 | 色々出ては消えてを繰り返しているようです。 |
我が家の自閉症対策
この中で、我が家としては、ABAのDTTを対策の中心とする事にしました。
具体的にはつみきの会への入会、つみきの会セラピストによるABA療育、親によるABA療育です。(毎日2時間)
ABAを始めて、現在10か月。明らかに効果はありました!
ただ非常に地道で骨の折れる作業です。
修行系と揶揄される事もあるようです。
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