我が家の子供2人は自閉症です。
子供が自閉症と診断されたら、もしくは自閉症の疑いがあったら、どうすべきかという事について、
自分の考えを書きます。
これがベストかどうかは分かりませんが、実際に自分が経験して、迷って出した考えです。
今後このつらい経験をする方の参考になればと思います。
1.自閉症の兆候・特徴(自身での判断)
2.家族の協力を得る
3.医師による発達検査・自閉症かどうかの判定
4.自閉症を知る。ABAを知る。
5.ABA早期療育に取り組む
1.自閉症の兆候・特徴(自身での判断)
我が家は1才半あたりから娘が自閉症ではないかと疑い始めました。
特徴としては、以下があるようです。
意思の疎通ができない。周りを見ない。親の目を見ないし、追いかけない。睡眠異常、感覚異常。こだわり。多動。指差ししないで、クレーン現象(親の手を物にように引っ張って、自分の手の代わりに使う)する
※全部当てはまるという訳ではありません。何個か当てはまったら、注意した方が良いです。
我が家の娘は6個当てはまりました。
もし1才半になって、上記数個に当てはまったら、早いうちにはっきりさせた方が良いです。
ABAで良くできる可能性がありますが、小さいうち(4才ごろまで)の方が効果が出やすいからです。
もし勘違いだったら、「なんだ。良かった」で済む話です。
2.家族の協力を得る
もし自閉症かもしれないという状況の場合、母親の負担・苦悩は大きいはずです。
自閉症の場合、手術して直るものでもないので、長期戦です。一人で抱え込むと精神的に参ってしまう可能性が高いです。
まずは家族(多くの場合、夫)に相談して協力をお願いしましょう。
伝えるべきは以下だと思います。
・自閉症かもしれないと思う事とその根拠。
・もし自閉症だった場合、早めに判断して、ABAを行った方が伸びる可能性が高い事。
(もし自閉症だったら放置しておいて良い事は何もない。取り越し苦労だったらそれだけの事)
友人に相談するという方法もあると思いますが、心配させないように「そんな事ないよ」と言われるだけかもしれません。
それはそれで親切から来る言葉なんだと思いますが、何の解決・改善にもなっていないと思います。
3.医師による発達検査・自閉症かどうかの判定
専門医に発達検査をしてもらい、自閉症かどうかの判定を下してもらいましょう。
簡単に見てもらって「自閉症とは思わない」と言われてても安心してはいけません。
発達検査を受けたら、手のひらを返したように「自閉症です」と言うケースがあります。
検査は順番待ちで、半年待ちといった状況になるようです。
心配だったら、検査を待たずに早めに次のステップに進んだ方が良いと思います。
取り越し苦労になったって、ABAで勉強が進むだけの話で、害はありません。
4.自閉症を知る。ABAを知る。
短い言葉で書くと、自閉症は先天的な障害で、医学的には原因不明。医学では治せません。
怪しげな対策はいくつかあっても、実験で効果が確認されているのはABAくらいだと思います。
まずは自閉症とABAをしっかり勉強しましょう。
※残念ながら、このブログだけの知識では全然足りません。
私は市販の本を20冊以上読みましたが、だいたい内容は似たり寄ったりで、「具体的にどうしたら良いのか」という事が書かれていない本が大半です。
結局は「つみきの会」に入会して(年会費8000円程度)、教材の「つみきBOOK」と「つみきプログラム」で勉強するのが一番という結論に達しています。
※この教材が一番どうしたら良いのか具体的に書いてあります。
※自分はただの一会員です。特に会員数が増えて得する立場の人ではありません。
なおABAの教え方はちょっと一般的な親の考えに反する部分があるかと思います。
「課題が嫌で泣いても、泣きやむまで、そのままにしておいたりする」のが一例です。
「可哀そうだからABAはダメ」なんて上っ面だけで判断せず、
ABAを理解した上で、やる/やらないの決断をした方が良いと思います。
自分はABAは娘を伸ばすほぼ唯一の方法だと思いましたし、
多少厳しい事をしても、自閉症の娘を伸ばす道を選択しました。
※体罰とかはしませんし、特にキツイのは軌道に乗るまでだと思います。
毎日続けるのはもちろん大変ですけどね。
あと自閉症の場合、行政から受けられる支援もありますので、そちらも確認しましょう。
5.ABA早期療育に取り組む
あとはABAで子供に時間をかけて教えていくのみです。
多くの場合、なかなか順調には進まないと思います。
教え手のレベルアップは必須だと思いますので、
・つみきの会の発達相談・定例会に参加する
・ABAを専門的にやっている教室でペアレントトレーニングを受ける
といった事で、やり方が間違っていないかアドバイスを受けましょう。
また上手な人のテクニック、ノウハウは吸収しましょう。
受給者証で安価で受けられる児童発達支援の幼児教室も増えてきてはいると思いますが、
教室でABAを受けさせて満足とすべきではありません。
確かなレベルをもった教室なのか見極める必要がありますし、
ABAは毎日すべき事ですので、親が積極的にABAをするようにしましょう。
我が家は平日は嫁が担当、土日祝日は自分(夫)が担当という形で毎日2時間程度頑張ってます。
いずれは自閉症の原因も治療法も確立されるかもしれません。是非そういう日が来て欲しいと思います。
ただそれを待っていてもしょうがないので、今できるABAで自閉症児を伸ばして、悔いのないようにしたいですね。
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